だから、もうそんなに音楽が好きではなくなったのか・・・そうでもないようです。
お風呂に入ればお気に入りの歌を歌い、何かをやりながらも鼻歌を歌っているのです。
練習の前に、唄を歌おうか・・・と誘うと、喜んで歌いだします。特に好きな歌なら何度でも歌っています。
そこで、初見の曲の読譜のときも、まずメロディーを歌わせると苦にならないようです。
同時に、フレーズや曲の抑揚も自然と意識するようになり、弾き方も違ってきます。
娘は、そんなに読譜力があるわけではないし、音感もしっかりと身についているのかしらと
思えるようなところがあります。
この音はこうだと即座にわかっていない、つまり 一つ一つの音をしっかりと
思い描けていないということが わかってきました。
それで、音名で歌わせることを どんどんやるようにしました。
コーリューブンゲンも使ってみました。
すると・・・わかっている音とわかっていない音があることがはっきりしました。
音がとんだり、違う伴奏をつけたりすると わからなくなったりします。
拍子も今まではあいまいだったことが、はっきりしました。
リズム感、音感をはっきり認識するには、自分で声を出して歌うことが一番です。
歌うようにしてから数ヶ月しかたっていませんが、音感、読譜、リズム感、表現力が
今までよりずいぶん進歩したのは 確かです。
今まで娘は ピアノの練習だけをひたすらやってきて 壁にぶつかっていたのですが、
歌うことによって音楽力が養われ、読譜もさほど苦痛にはならなくなったようです。
歌うことには、読譜力・音感・リズム感・表現力がすべて網羅されるのだということ・・・
歌うことのすごさを 思い知ったのです。
とくに、子供の初期の音楽教育には、歌うことは かかせないと思います。
娘のピアノの練習で実感したことです。
あの偉大なるバッハが、小さいときから合唱団で多忙に活躍していた話は有名です。
オルガン・チェンバロ・ヴァイオリン・作曲と、多分野における音楽の最高峰といえるバッハですが、
幼少の頃は 合唱で引っ張りだこだったので、一日の大半を歌うことに費やしていたことは、
大いに注目すべきところだと思います。
|