子供のピアノ教育 

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子供のピアノ教育


      このページは、
    子供のピアノ教育に関心を持つ親の方々のために書きました。

      自分の娘にピアノを教え始めてからの体験をもとに
    率直に記していきます。
  
 

      幼少期にピアノを習っている子供は結構多いのに、中学生になるとめっきり少なくなります。
    せっかく習ったのに面白みを感じないうちにやめてしまうという事実は、
    ピアノ好きな私にとっては残念なことです。

      音楽には人とコミュニケーションできる力があります。
    心を豊かにし、たくましく育ててくれます。
    最近の中学生はやたらクラブ活動・受験勉強に追われ、
    余暇があれば テレビを見たりゲームをしたり・・・
    どこで情緒を育てていけるのだろうと思ってしまいます。

      ピアノをやめてしまう1番の原因は、新しい楽譜の譜読みが苦痛ということのようです。
    読めても指が思うように回らない、練習するのが嫌、先生と合わない等、
    導入期のピアノ教育に問題がありそうです。

      「子供の音楽教育」のページでも述べましたが、ピアノを習い始めるときに、
    ソルフェージュをしっかりやっていくことがとても重要だと思います。

      ピアノを習う前にソルフェージュをやっておけば、それほど楽譜を読むことも苦痛ではないと
    思うのですが、まったく楽譜を読めない子供が ピアノを習うのと同時に音符も覚えていくとなると、
    かなり大変です。

      できなくてあたりまえなのですが、次に先生のところへ行くまでに課題をこなさなければならず、
    練習が苦痛になってくる・・・。
      指だってはじめから動かないのは当然で、これは毎日の弛みのない訓練によってしか
    動くようにはなりません。でも、指の練習用の曲は、弾いていてもおもしろみがないし、
    嫌になってしまうのです。
   
      わが家では、娘にまず赤バイエルから始め、そこから音符も教えていきました。
    はじめのうちは喜んでやっていたものです。
  
      ところが、両手の楽譜になりだしてから焦れ始めました。

      右手と左手と別の音を同時に弾くということが、とても難しいようでした。

      うまくいかないとイライラして、練習をやめたがったものです。
    そこで片手ずつ弾きこなせるようにしてから合わせると、ゆっくりできるようになり、
    弾けてくれば練習を嫌がりませんでした。

      でもまた、新しい曲にうつると楽譜を読むのを面倒くさがり、練習を嫌がりました。

      それでも忍耐強く毎日練習を継続し、弾けるようになった曲は遊びで楽しんで弾いていました。
   
      しかし、黄色バイエルの途中から、教えていて限界を感じるようになりました。

      結局、少しは読めるようになっただろうと思っていた音符が
    ほとんど読めていないのだということが、わかったのです。

      一回弾けた曲については、楽譜を見ないで弾いていたのですが、それは楽譜を読めないからで、
    覚えているところしか弾けないのです。

      親子なので甘えもあり、自分から音符を読もうとしない娘にイライラし、
    娘も練習を嫌がるようになりました。

      それから私はピアノ教育の本を読みあさって、ソルフェージュの必要性を悟ったわけです。

      実は娘には私自身がピアノを教えていましたが、自分だとつい厳しくなってしまうので、
    ヤマハの音楽教室に通わせていました。
      それまでは、ヤマハでソルフェージュらしきことをやってきたのだからと
    安心してきた世界があるのですが、未だに音符の読めないこの状況にあせり、
    自分自身でじっくりソルフェージュも施すことにしました。


      まず、ピアノで新しい曲にはいるときは、弾く前に歌わせることにしたのです。
    右手のメロディーをフレーズごとに息継ぎをするようにして覚えるくらい歌わせたのです。

      歌えるようになってくると、弾くなといっても弾きたがり、弾かせてみるのです。
    すると、フレーズを適切にとらえ、初めてなのに上手に弾けるのです。
      
      そこで今度は、左手も同じように歌わせ、弾けるようになったときに
    右手のメロディーを歌いながら左手を弾くようにするのです。
    それで曲全体になじみ、両手で弾かせてみると、それなりに弾けるようになるのです。
    
      私はここで、歌うことの重要性を学びました。
  
      そして、聴いた音を楽譜に書いていく練習も始めました。
    今までは、ヤマハでそれなりに音符を読んできたし、家でバイエルを弾くときに
    これが何の音だよというように教えてきただけでいいと思ってきたのですが、
    結局覚えていないので試みてみたのです。

      単音とか和音とかピアノで弾いた音を当てさせて、楽譜に書かせるのです。

      すると、意外にも楽譜に書くのを面白がって
     「もっと やって。もっともっと。」と、時間を忘れて集中してやりたがるのです。

     これを数回やることによって、楽譜を読むことを嫌がらなくなりました。

      まだ、スラスラとまではいきませんが、訓練により読譜力はついてくると思います。
    実際書いてみたほうが、その音が何なのか、よく認識するようになるのですね。

      それから、娘にはテンポ感というか拍子ののりが今ひとつのところがあるので、
    ソルフェージュの本を買ってきて視唱させることにしました。

      とくにリズム譜をじっくりやらせていくと、拍をとっていく姿勢ができて良かったです。

      2度、3度・・・5度音程で繰り返し あがって歌わせる練習もあり、音程というものを
    しっかりと把握できていいなと思いました。
   
      ソルフェージュはいつでも喜んでやってくれるので、集中してじっくりできます。
    自分も時間が限られていて、定期的に教えられるわけではないのですが、
    少なくとも読譜を嫌がらずに興味を持って取り組み始めたことは、画期的な進歩だと思っています。

      幼い子がピアノを弾くときに、読譜ができないとかなり苦しいものなのだということが、
    よくわかりました。

      ピアノを始める適齢期ということがよく話題になりますが、早いほどいいとは私は思いません。

      3歳から始めるなどという人もいますが、私は 弾くことに興味を持ち出して 指がある程度
    しっかりしてからで十分だと思います。

      そういう意味で4〜5歳あたりが適齢だとは思いますが、7歳でも8歳でも、
    自分がやりたくて始めるのならば遅すぎることはないと思います。

      遅くとも小学校低学年のうちには始めないと、指がかたまってしまって大変かもしれませんが、
    ピアノの技術は練習によって克服できます。
 
      問題なのは、音感能力だけは幼少期を逸してしまうと如何に努力しても
    身につかないということです。

      逆に 音感能力があれば、実技はあとからでも 本気に取り組みだしたら
    十分に伸ばせるということです。

      どちらにしても、いったん始めたら、毎日継続して練習する習慣をつけることが重要です。
    練習によって、課題を克服し、ひとつの曲を味わって弾けるようになった喜び・・・
    これをたくさん体験させてあげたいです。

      教える側にはそれなりの忍耐と寛容さが必要ですが、親は、練習でくじけないよう
    支えてあげることが大切だと思います。

      なかなかできないのが現状ですが、ほめてあげる事が一番でしょう。     


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