バーンスタイン
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音楽とピアノの広場バーンスタインの幼少期

             バーンスタインの幼少期



       このページは、20世紀アメリカのピアニストであり
    名指揮者かつ作曲家のバーンスタインの幼少期以降について
    簡単に御紹介させていただきます。

 
  エッセンシャル・レナード・
  バーンスタイン~作曲家編
     

 
 レナード・バーンスタインは、1918年8月25日アメリカはボストンの北のローレンスという町で
生まれました。そこには母の実家がありました。

 両親は、ボストンのユダヤ人労働者が多く住むマタパンに住んでいました。

 父のサムは、ロシアのウクライナに生まれたユダヤ人で、16歳の年に反ユダヤ主義が高まるロシアを
出て、一人でアメリカに渡ってきました。サムは、4年間ニューヨークの魚市場で下働きをして食いつないだ後、
叔父の紹介でボストンの理髪・美容業者で働くようになります。彼は勤勉で有能だったので、昇進を重ね、
25歳で副マネージャーになり、結婚しました。

 母ジェニーもウクライナ生まれのユダヤ人で、8歳の時にアメリカに移住してきて、12歳から羊毛工場で
働いていました。サムと結婚したのは18歳の時でした。

 翌年に長男として生まれたのが、レナード・バーンスタインなのです。バーンスタイン5歳で妹が生まれ
父サムは独立して、「サミュエル・バーンスタイン・ヘアー・カンパニー」を創立しました。

 バーンスタイン9歳の時、父サムは当時流行り始めていたパーマネントの機械の独占販売権を
獲得し、一夜にして大金持ちになりました。まさに父サムは、アメリカンドリームをつかんだ人でした。

 バーンスタインは、喘息持ちの虚弱体質で 活気のない子供だったようですが、10歳の時
転機が訪れました。叔母がいらなくなった古いピアノをサムの家に預け、屋根裏部屋にあるピアノを
見つけた時からです。

 ピアノをバーンスタインが見つけ出してからは、ピアノに夢中になり、生まれ変わったように活発で
積極的で外交的な少年になったのです。

 両親は音楽とまったく無縁でした。
しかしバーンスタインは、朝から晩までピアノに向かい、音楽への熱中は彼の他の能力も著しく
開発し、勉強では常に最高点をとる優等生になり、スポーツまで始めました。

 父に頼みこんで、近所の女性にピアノを習い、あっという間に うまくなりました。

 6歳からずっと、ギャリソン・グラマー・スクールで学んでいましたが、11歳の時 父の意向で
名門ボストン・ラテン・スクールに転校しました。65パーセントの学生は学力が及ばず
退学させられていました。

 同時に放課後はヘブライ語の学校にも通い、12歳でニューイングランド音楽院にも通いました。
どこでも優等の成績を収めていました。

 あまり 勉強をしているようには見えないのに、国語、他の語学(ヘブライ語・ラテン語・ドイツ語
・フランス語)や数学・歴史で常にクラスの上位にいました。

 音楽に関しては、教えられなくても初見や即興や作曲の能力を自分で開発して、教師への
要求も、どんどん高くなっていきました。

 14歳の時、ボストンで最も有名なピアノ教師ハインリッヒ・ゲブハルトに付きたいと願い、
オーディションを受けましたが、実力不足だったうえ、父親の理解がなかったため、
ゲブハルトの助手あであるヘレン・コーツに付くことになりました。

 レッスン代1回6ドルは、バーンスタイン自身が ダンスバンドでピアノを弾いて稼ぎました。
彼の才能に夢中になったヘレン・コーツは、1回3時間以上も教えてくれたようです。

 17歳でボストン・ラテン・スクールを優秀な成績で卒業したバーンスタインは、ハーヴァード
大学音楽学部に入学します。

 ここで、作曲家のウォルター・ピストンや、名指揮者ミトロプーロスとの出会いがあり、
絶大な影響を受けていきます。
 また、作曲家コープランド(彼の音楽のファンでした)とも知り合い、生涯続く友情も
始まるのでした・・・。


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